イポーという街(3)~「寂れた街」が賑やかになった時の寂しさ

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 イポーとシンガポールが結ばれる現行のプロペラ定期便、そして今後予定しているイポー・広州やイポー・香港のジェット機定期便。イポーは徐々に世界に向けて扉を開けようとしている。

88521_1イポー市内の日本食材屋、所狭しと積上げる商品

 それだけではない。すでに報じられているシンガポールとKL間のマレーシア新幹線は、将来的に延長し、それがイポーを通ってマレー半島西海岸のメジャー都市ペナンまで開通されるという情報もある。

88521_288521b_2イポー市内のインターナショナル・スクール(上)と病院(下)

 私は不動産投資に興味がない。イポーに家を買う目的はあくまでも居住用である。そして、現在全体的にバブル気味のKLやペナンの不動産市場に比べると、イポーの不動産相場は決して高値圏とはいえないし、土地所有権や建物の品質を評価しても、値頃感があって魅力を感じる。少なくとも、これ以上安くなることはないだろうと。

88521_388521b_3イポー市内の「JUSCO」

 さらに、私が物件購入を検討しているメルバレーは、イポー中心部から車15分ほどの近郊に位置するが、このエリアでは現在大規模の全体的開発が進んでいる。5つ星ホテルや大規模集合住宅地が建設中で、インターナショナル・スクールも市内からメルバレー地区に移転する。

88521_488521b_4イポー名物のもやし料理(上)とラクサ(下)

 私は、「寂れた街」に住みたくてイポーを選んだのだが、それがある日、寂れた街が賑やかな街に変身する、それほど寂しいことはない。でも、私にはちゃんとプランBを持っている――。イポーが繁盛したとき、今買っておいた不動産も必ず相場が上がっているだろう。そこで売ろうと。売ったお金で次の「寂れた街」を捜し求めて、また家を買う。

 成長株を物色して後日の売却益を狙うのは、意図的な投資行為だが、私の場合、そこまでの「確信犯」ではないし、あくまでも自分の価値観とライフスタイルに沿った購買行為だ。

<次回>

コメント: イポーという街(3)~「寂れた街」が賑やかになった時の寂しさ

  1. はじめまして、佐藤と申します。

    仕事関係でイポー在住暦1年の日本人です。いつもブログを拝見させていただいております。いろいろローカルの情報をどうもありがとうございます。

    恐れ入りますが、2012年10月3日におっしゃっていましたイポー市内の日本食材屋の所在地をご教授いただけますでしょうか。

    よろしくお願いいたします。

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