「立花聡の美食」カテゴリーアーカイブ

グルメのグルヌイユ、蛙食の自画自賛蛙雑論

 私は蛙料理が大好きだ。本来ならば、フランス旅行にでも行って存分に楽しむべきだが、なかなかいけないので、中華料理で我慢する。いや、中華の蛙料理も十分旨いのだ。

 先日の上海近郊の松江出張の際、5回の夕食中2度も蛙を食べた。「牛蛙」という。松江は田舎のせいか、蛙が激太、肉付きがよろしいこと。蛙しゃぶしゃぶだったり、四川風激辛スープ付き蛙料理だったり、どれも素晴らしい。絶賛に値する。そして何よりも安い。

 英国人がフランス人を馬鹿にするときに、「フロッグ」という言葉を使う。フロッグとは蛙のこと、蛙食文化のフランス人のどこが悪いだろうか。まあ、私も同類ということだ。しかし、たとえどんなに馬鹿にされても、私は蛙を食べるのを決してやめない。

 フランスでは、蛙のことをグルヌイユ(grenouille)という。中華は頭を除く蛙のすべてを食すが、フランス料理の場合、どうやらもも肉(Cuisse de grenouille)しか食べないようだ。体も結構うまいので、食べればいいのにと考える私は、フランス人にも馬鹿にされそうだ。

 それはどうでもいい。蛙肉は何が旨いかと言うと、脂肪分が少なく、いや、ほとんどないじゃないかな。これは牛肉や豚肉と比べられないほど淡泊で、もしや高タンパク低脂肪食材としてダイエットに向いているのではないかと。ここまでいったら、読者の皆さんにも馬鹿にされるだろう。都合のいいことを言うにもほどがあるって。失礼しました。

 蛙って美味しいですよ。さあ、是非召し上がれ!

五十にて河豚の味を知る夜かな、美食万歳大阪万歳

 理想的な死に方と聞かれたら、「食い倒れて死ぬ」と私が答える。「生きるために食べるのではなく、食べるために生きる」という私の人生観はやはり歪んでいるのじゃないかと、自分でもそう思う。大阪に来たら、死ぬまで食ってやるという「悲壮感」が付きまとう。お目当てはといえば、河豚以外は考えられない。

 目指すは福島駅の近くにあるふぐ料理店「あじ平」。予約しておいて良かった。19時30分過ぎの入店で満席状態。

 「河豚のうまさというものは実に断然たるものだ、と私は言い切る。これを他に比せんとしても、これに優る何物をも発見し得ないからだ。河豚のうまさというものは、明石鯛がうまいの、ビフテキがうまいのという問題とはてんで問題が違う。調子の高い海鼠やこのわたをもってきても駄目だ。すっぽんはどうだといってみても問題が違う。フランスの鴨の肝だろうが、蝸牛だろうが、比較にならない。もとより、天ぷら、鰻、寿司など問題ではない」

 と、魯山人がこう語る。河豚を食さずに大阪を後にすることはできまい。

 「五十にて 河豚の味を 知る夜かな 河豚食わぬ 奴には見せな 富士の山」小林一茶の句だ。50歳になって始めて河豚の旨さを知ると。河豚の旨さは何であろう。思うには、淡泊さのなかに隠されている「うまさ」、これを味わって感動を覚えるという、まさに芸術的な境地に到達できるかどうかの話だ。

 昔は命がけで河豚を食すというが、なるほど「食い倒れ」とは、量で倒れるか、質で倒れるか、あるいは毒で倒れるか。それは食の街、大阪ならではの醍醐味ではないだろうか。

 と、ついに私は倒れることなく、また明日も旨いものを食べ続けたい。美食万歳、大阪万歳。

神戸牛焼肉、昼から斗酒なお辞せず@大阪梅田

 11月10日(金)、大阪滞在。主に個人の私用なので、リラックスモードに入る。

 午前中ホテルでサクサク(中国脱出直後のサクサク感が何とも言えない爽快)とフェイスブックにアクセスしたら、大阪在住の友人M氏からコールが入る。急遽一緒に昼食を取ることになった。

 昼食の場所は、梅田の宿泊ホテルの近くにある「神戸あぶり牧場」。牧場やセリからの直接仕入れを行なっている店で、肉はよろしく、価格もリーズナブル。

 昼から飲む。話が盛り上がり、3人でビールを頼んで、さらに焼酎2本も開けてしまう。いやいや、さすがに酔っ払った。午後はふらふらと千鳥足で梅田で買い物。平日なのに、ちょっとした罪悪感を・・・。

鯨や河豚やキンキ、欣喜美食のひと時@大阪北新地

 11月9日(木)早朝上海浦東発のピーチ航空便で午前9時過ぎ、大阪関西空港に到着。市内に着くと、デンタルクリニック通院と個人の生保関連手続。夜は入社内定の大阪在住ベトナム人社員と会食打ち合わせ。

 会食の場所は、北新地の「弁天」。大阪出張の際、かならず足を運ぶ店である。大阪はどこの店に行っても美味しい。この店は何を食べても美味しい。彼女があまり食べたことのない料理ということで、まずは鯨ベーコンに挑戦してもらう。「美味しい!」と絶賛。

 次は、河豚の白子焼き。食べられるかな、彼女。こればかりは心配していたが、難なくペロリと平らげて、またもや「美味しい!」と絶賛。

 贅沢にいこうと、魚はキンキ。これはもう絶品。彼女の絶賛コールを待たずに、私は思わず「絶品」と歓声を上げてしまう。まさに、欣喜のひと時である。

 ご馳走様。大阪はやはり素晴らしい。

西塘古鎮(3)~臭豆腐や田螺、ローカル料理満喫

<前回>

 西塘には、臭豆腐を売る専門店が多い。

 臭豆腐は、私の好物の1つである。もし、ブルーチーズ、ドリアンと臭豆腐を世界3大臭い食べ物だとしてさらにランキングで選ぶなら、私の場合やはり臭豆腐が1位。

 昼食で入った店には、田螺(タニシ)があったので、黄酒(紹興酒)を飲みながらつまむ。いかにも郷土料理的ムード満点。

 メイン料理は、老鴨餛飩湯。よく煮込んだアヒルのワンタンスープ、大変旨い。ご飯と一緒にいただく。

 午後は、ぶらぶらして茶館に入る。ローズ・ジャスミン茶に、落花生とヒマワリの種。これも江南流のティータイム。

<次回>

<上海・松江>地場料理「竹筷子」、素朴さ際立つ

 上海郊外の松江に出張中、今回は日系企業の幹部研修を引き受けての5泊という長い滞在。せっかくの機会だから、松江の地場料理を食べてみたい。

 「竹筷子」は数少ない松江料理の1店である。「竹筷子」とは、竹箸のこと。どちらかというと、素朴な家庭料理あるいは農家料理のイメージが極めて強い。

 「稲草扎肉」。「扎肉」とえば、浙江料理。浙江省に近い松江は相当その影響を受けたのだろう。豚の角煮ではあるが、笹の葉で縛り付けて仕上げるだけにより素朴さが際立つ。見た目より、あっさりしているし、旨い。ご飯が欲しくなる一品だ。

 「小腸百葉結」。ホルモンと押し湯葉の醤油煮込み。これも典型的な江南料理。ホルモン大好きな私だが、中国では食の安全を考慮してあまりホルモン系に手を出さないが、ついついて誘惑に負けてしまう・・・。

 「獅子頭滷蛋」。これが出たら、もうご飯抜きでは話にならない。ついつい食べすぎ、そして白酒の飲み過ぎ。ほかにもいろいろ食べて、勘定を締めてみると、1人100元ちょっと。安い、安い。

 ご馳走様。

四川火鍋、白子より旨い豚の脳みそはいかが?

<前回>

 秋冬の気配に誘われて、鍋。フォンデュに続く第2弾は、四川火鍋。会社の近くにある「蜀大俠」。人気店らしい。

 私は、中華風の火鍋に目がない。最近回数が減ったが、以前北京など中国東北部への出張がたくさんあったとき、特に秋冬になると、必ず出張中に何回も火鍋屋に足を運ぶ。

 牛肉も結構だが、何よりも羊肉が大好き。ガチガチに凍った羊肉を鍋に突っ込むと、独特の香りが漂う。その湯気はまた素晴らしい。そろそろ佳境に入ると、変わりネタの登場。その1つは、豚の脳みそ。

 グロで、日本人だけでなく、中国人も食べられない人が多い。しかし、立花家は大の脳みそ好き。加熱時間はさすがに十分にかけるが、出来上がった脳みそは白子よりも旨い。

 火鍋にはやはり、白酒。体がどんどん温まる。ご馳走様。

<終わり>

冷え込む日にはやっぱり鍋、上海でフォンデュを食す

 落葉が始まる頃、上海は朝夕めっきり冷え込む日が続いている。鍋が恋しくなる季節だ。

 第1弾として、宿泊ホテルのイタリアンでフォンデュ鍋をいただく。感想ですか?良すぎた。何といったらいいだろう。具材の肉類はすでに見事なステーキ状態に調理されているので、そのまま食べても十分美味しい。そこで、鍋に突っ込むのがもったいなくなってしまう。

 スイスで食べたフォンデュよりも美味しかった。ご馳走様。

<次回>

魯肉飯愛好者の朝食風景、ストリートフード満喫

 連日の台湾料理。朝食もホテルのレストランで取ることなく、ストリートフードでまかなう。

 魯肉飯(ルーローファン、「滷肉飯」ともいう)は、台湾B級の定番として不動の貫禄をもつ。煮込み豚肉かけ飯。バラ肉を細切れにし、台湾醤油、米酒、砂糖、油葱酥(揚げた赤ねぎ)で作った甘辛い煮汁で煮込み、煮汁ごとご飯の上に掛けた丼物である。

 この魯肉飯は店によって、だいぶ味が違う。煮汁の作り方が秘伝だったりして微妙に違うからだ。さらに、魯肉飯に欠かせないのが滷蛋(ルーダン)だ。茹で卵の漬け方も店によって微妙に違う。善し悪しの判断基準は、「入味」(ルーウェイ)、味をしっかりしみ込ませることだ。もちろん香りも大事だ。

 日本の丼物と違って、魯肉飯は小ぶりの器に盛られる。量を少なめにするのは、単品完結型料理ではないという意思表示であろう。ほかにもいろいろ食べる腹を残しておくためだと、私は勝手に解釈する。朝から、欲張ってビーフンも追加注文する。これもまたピリ辛で旨い。

 最後に、魚のスープで締めくくる。

今日も台湾料理三昧、昼から幸せ気分@「青葉」

 9月29日(金)、仕事が終わったので、昼から飲み始める。

 台湾ビールと紹興酒のロック。台湾料理にはベストマッチ。

 場所は、ホテル近くの台湾料理店「青葉」。同じ有名店で、「青葉」と「欣葉」、よく比較されるが、私はどちらも好き。「青葉」の地味なところ、これがまた良い。

 台湾料理は一般的な中華料理よりも量がやや少なく、どちらかというと、居酒屋料理風のところ気取らないし私の好みだ。

 内臓系料理が多いのも素晴らしい。レバーの取り扱いが上手で美味しい。

 そして、今日もまた腎臓料理を注文。ごま油のスープが最高。

 デザートの玉子プリンも絶品。

 昼から幸せ気分。