アジア談義の一夜、元上司との懇親会

 昨晩、ロイター上海駐在時代の元上司、マレーシア華人のY氏ご夫妻を引っ越し後の新宅に招き、夕食を共にしながら懇親を深めた。マレーシアやアジアのことでいろいろ意見交換したところで、一部(互いに認識が一致した)論点を抜粋する。

 1.マレーシアは経済も政治も衰退している。元気がない。今後民族問題が深刻化するかもしれない。全体的に社会が硬直化してビジネスチャンスも減っている。優秀な人材がシンガポール等海外へ流出し続けている。また、中国への依存も行き過ぎている。中国がいればいつまでも頼って食べていけると見誤っている。

 2.アジア地域で有望な国は、ベトナムとミャンマーだけだ。ミャンマーは直近の選挙で一時的にゴタゴタしているが、3~5年後は走り出すだろう。ベトナムはいままさにテイクオフ中、今後10年はアジアの成長エンジンになり、スター役を演じるだろう。

 やはりベトナムか・・・。

コメント: アジア談義の一夜、元上司との懇親会

  1. ベトナムが熱いですね。

    立花先生の予測によると、中国と同じような発展形態を辿るとのことですが、少し疑問があります。

    中国とベトナムでは、何といっても、規模が違います。
    中国の人口が13億であるのに対して、ベトナムは9千万弱。10%にも及びません。

    そこに中国から(全てでないにせよ)工場が流れ混んだとした場合、飽和に至るスピードというのは加速度的なものになるのではないでしょうか。人件費にしても、過去の中国と違って、現在ですらすごく安いというほどのものではないと思います。

    そのような状況で、10年もアジアのスターであり続けることができるのでしょうか。5年もしないうちに完熟ということはありませんか?

    1.  産業集積の所要時間を折り込んでみると、10年スパンではないかと・・・。将来のことですから、議論しても結論はありません。待ちましょう。

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