上海でも迎車すっぽかし、確信犯的な違反行為を許すな

 日曜早朝のKL空港タクシーすっぽかし。不運がクアラルンプールから上海にまで引きずる。上海浦東空港の迎車もまたすっぽかし――。

 運転手との待ち合わせ場所は、出迎えの人混みを避けて、いつも分かりやすい到着ロビー内のコンビニ前にしている。会社の事務局も配車会社に事前に念を押して「問題ない」との確認を得ていた。

002上海市内に向かう車窓、醜い靴べらビルと栓抜きビルのスカイライン

 浦東空港に到着すると、運転手から電話がかかってくる。「荷物を受け取って出てきたら電話ください」「約束の場所、コンビニ前で待ってください」「うんうん、とにかく出てきたら電話ください」・・・。胡散臭いと思ったら、案の定、コンビニ前に姿がない。電話すると、「いま駐車場にいる。駐車位置を教えるから、来てください」と。

 これはクアラルンプールのタクシーすっぽかし事件と、物事の本質が違う。上海の運転手は、アッラー(神様)との契約がない。客との契約1本だけだ。しかも、確信犯的な契約違反の意図が明確である。

 とりあえずOKして仕事を確保しておき、いざそのときになると契約条件変更を突きつける。こちらは急に配車を変えることもできず、しかたなく、駐車場へ行って彼の車を探し当てて乗るしかないという魂胆だ。そういう悪徳は神様に容認されない。いや、彼には神様がないので、責められないのだろう。

 配車はキャンセルだ、私が運転手に告げる。ここで曲げたら、悪がまかり通る。タクシーの長い列を覚悟のうえ、私は配車を断った。会社事務局にも、この運転手の問題をしっかり配車会社にクレームつけ、ブラックリスト化するように指示する。

 タクシー乗り場。あれあれ、いつもの長い列がない。わずか3分で乗車。迎車よりも早く安く、ホテルに着いた。やはり神様が見ていたのかな。

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