一票の権利と義務・・・

 中国出張中。本日午後、在上海日本国総領事館で参議院選挙区と比例区の2票を投じた。

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 「選挙ですね、パスポートを拝見します」。領事館の警備に当たる中国軍の衛兵。いつもの冷徹な視線よりも幾分柔らかな、いささか羨望交じりの眼差しを感じたのは私だけだろうか。

 中国国民に付与されていない国政選挙権を、我々日本人が持っている。この国のこの地でこの選挙権を行使する私は、重い重い責任を感じて、鉛筆を握る手に余分な力が入ってしまうほどだった。

 この権利に対等する義務とは何か。勉強をし、考え、判断し、そして決断が一字一字と化した。限られた選択肢の中から、自分がもっとも納得する決断であった。悔いはない。選ばれた人が当選すれば、その任期中の所為に、自分は重い責任を感じてやまない。

 国民にはいろんな個益があるだろうが、その個益の集合体である日本国の国益が議員の責務所在である。国益のため、不人気の政策も堂々と国民に語り、国民も勉強を怠らず理性的な判断力をもつ。このような国家像の現実化は決して簡単ではないが、強く強く期待している。

 日本国の繁栄、天壌無窮。

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