性悪説的なタイ情勢分析、政治は権力闘争の帝王学

 タイ情勢。私の、妄想に近い性悪説的な仮説は次の通りである。

 軍政権は来年の選挙を遅らせ、政権の固定化・長期化をさせるためにも、新国王を味方につけたい。そこで、皇太子と王女という二択を天秤にかけながら、競い合わせる。

 王女は国民に愛されており、人気が高いが、王位継承上の先天的不利な順位が弱点。皇太子は王位継承のダントツ優位性を有しているが、国民に人気がないのが弱点。

 そこで軍政権はその弱点に支援を提供することで、新国王との協力関係を作り上げていく。一種の取引である。経営学的にいうと、補完関係の構築だ。

 即位の1年先送りというのも、状況を見極めるための経過措置ではないかと。ただ、予想外に早期の結論が出れば、時期を早めることもありかと。案の定、それが後日になって一転して、近々即位することを示唆する発表があった。

 国民に人気がなければ、強力な統制力を取り付ける必要がある。そこで軍政権の思惑と一致したりしないか。それがまさに軍の得意分野であるからだ。

 さらに、背後にもう一人、タクシン氏の存在。国内にはインラック一派も暗躍するだろうから、状況が複雑化する。さらにさらに、背後の背後に米中などの大国が機に乗じて乗り出すだろう。変数に変数を重ねる形で、情勢が錯綜し、混迷が深まるのがタイではないだろうか。

 政治はパワーゲームであって、権力闘争である。美学よりも帝王学の世界だ。

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