ピンク・マティーニ、音楽的な政治とは?

 10月22日(月)、「ピンク・マティーニ」のクアラルンプール公演。

 普段、クラシックしかいかないのだが、このピンク・マティーニに興味をもったのは、その出自のユニックさと音楽ジャンルが不明だったところ。

 正確に言うと、政治から生まれた音楽といったほうがいいかもしれない。1994年、米オレゴン州ポートランド市を拠点とするトーマス・ローダーデールは、政界入りを志し、市長に立候補しようと考えていた。しかし、政治資金集めのイベントに足を運んでみると、みんな大音量のつまらない音楽だった。

 それがピンク・マティーニの誕生背景だった。クラシックやジャズ、懐かしのポップスなど、ジャンルの壁を超えた世界中のあらゆる音楽が一堂に集まり、保守派にもリベラル派にも共鳴してもらえるような音楽混合体が魅力だった。もちろん、その魅力は気がつけばそれ自体が一種の政治力にもなり得るのだろう。

 音楽と政治の関係はとても面白い。ただ下手に扱うと大変危険。最近増殖中の訳のわからない日本人音楽家や芸能人が、いかにも乱暴なアプローチで政治を音楽に引っ張り込む愚行を見ていると、言葉を失う。芸術性が欠落した「芸術的な」政治は、おそらく世界一醜い政治であろう。とても「ブラボー」が沸かない代物だ。

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