3月12日(火)、早朝から飲茶。「大東酒楼」(Tai Tong Restaurant)は今回で2回目(参照:ペナン食い倒れ日記(7)~大東酒楼の朝、懐かしきワゴン式飲茶)。
昨年8月にきたときほど混んでいないが、人気店だけに活気がある。蒸籠から立ち昇る湯気、ほどよい客のざわめきから織り成される朝の風景はスロー感満点、あるいは緩やかな怠惰すら示唆するものである。
勤勉に無縁な世界は居心地が良い。人間はやはり根っこからの怠惰者だ。こういう緩やかなムードに流されるのもその証拠ではないか。朝から美味しい飲茶、ぼーっとしている時間で無上な幸福を感じてしまうのはなぜであろうか。
名物の点心ワゴンおばさんたちは相変わらず元気だ。それよりも本当におばさんたちばかりになっているから、誰がこの職場を継ぐのかと心配せずにいられない。
ペナンのこの緩やかな朝、いつまでも続いて欲しい。