1票のコスト、1票の権利そして1票の義務

 本日7月10日(水)午前、在マレーシア日本大使館で参院選の票を投じた。

 渋滞に巻き込まれて往復は2時間以上かかった。職業柄、時間単位で稼ぐ私にとって時間コストが最も大きい。それだけではない。選挙区と比例代表の2名、候補者の選定と吟味、合計6時間くらいかかった。つまり、この2票のため、私は8時間、つまり1日の労働を費やしたのである。

 候補者の選定には、情報を大量に仕入れる必要がある。本人の選挙サイトや訴える政策の文言だけではない。普段の言説や行動を重要な判断材料にしている。私は、政治家をストレートに信用しない。

 個人的にこれだけコストをかけて投じた票なので、その結果を検証せずにいられない。選挙のときだけ「お願いします」と頭を下げ、大声で叫ぶが、当選すれば、「釣った魚に餌をやらない」のでは絶対に許せない。私自分が投票した政治家に対しては、当選した場合、公約の履行を後日一つひとつチェックしていく。言ったことをやらなかったら、次の選挙で必ず自分できる限りその人に落選運動を仕掛ける。

 有権者が一人ひとりこうすれば、政治は必ず良くなる、と私は信じている。選挙とは国民の権利だけではない。責任と義務がつきまとう。有権者として、自分が入れた1票に重い責任がある。人を見る目が間違っていないか、しっかり事後追跡検証しなくてはいけない。ハズれたら、まず反省すること。政治家を罵るのではなく、票を入れた自分を罵るのだ。

 香港市民は1票の投票権のために必死に、街頭闘争を続けているのだ。以前、ある中国人に言われたことがある。「中国は豊かになりましたが、まだまだ日本人のことが羨ましいと思います。みんな1票の権利をもっている、それはわれわれにとって絶対に手が届かない贅沢なんです」

 夢がないから、投票したくないとか、そんなことを言う日本人には天罰が当たる。まず、できることからやり、国民一人ひとりの責任と義務をきちんと果たすことではないだろうか。毎回毎回1票を投じたとき、私は常に無上の幸福と無尽の責任を感じている。

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