剣と平和、ホアンキエム湖畔雑想

 ハノイ出張中の休日を利用して、はじめてホアンキエム湖周辺を散歩。湖畔のカフェでお茶を飲みながらゆっくり過ごした。

 「ホアンキエム」とは、漢字の「還剣」に置き換えられる。「剣を返還する」という意味。1428年、レ(黎)朝の始祖、レ・ロイは、湖に棲む亀から授かった宝剣で明軍を撃退し、ベトナムを中国支配から解放した。平和が訪れた頃、再び亀が現し、剣を返すよう啓示され、湖の中の小島で剣を返した、という伝説がある。

 平和そうに見える湖に伝えられる伝説はそう穏やかではない。世の中、平和は武力によって守られていることを忘れてはいけない。いざというときになれば、ベトナム人も再び剣を抜くだろう。ただこの時代になれば、剣も戦いもその形態が多様化している。

 ベトナム人はアメリカ人と10年戦って追い出した。フランス人と100年戦って追い出した。そして、中国人と1000年戦って追い出したものの、いまだに戦いが続いている。剣はやはり必要だ。

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