マレーシア航空資本参加へ、JALクアラルンプール空港ハブ化計画

 以前私が予測していた通り、日本航空によるマレーシア航空の吸収合併は、いよいよ現実味を帯びてきた。JALはマレーシア航空株の25%を取得、資本参加し(完全な吸収合併まで至らないが)、クアラルンプール国際空港をJALのハブ空港にするという計画だ(1月20日付マレーメール報道)。

 JALのほかには、エアアジア、KLM、マリンドも名乗り出ているが、諸般の状況を見て、さらにマハティール氏の首相在任中なら、JALが「もっと魅力ある」条件を提示することを前提に、JALに白羽の矢が立つ公算が高いと私はみている。

 A380ハワイ線のような、ANAの大盤振る舞いよりも、JALのクアラルンプール国際空港ハブ化計画がよほど堅実でポテンシャルが高い。素晴らしい経営決断だ。ただ実現した場合、25%の株主としてのマレーシア航空への経営参加は、そう簡単ではない。苦戦の連続であろう。

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