中国新型コロナ危機に向き合って

 新型コロナウイルス(COVID-19)危機。たった今、自社の中国(上海)法人運営面のシナリオ構築と財務試算が終わったところだ。現状の業務不能状態が最長、10か月耐え得る(期間中は原則日本法人代替運営)。つまり2020年内いっぱいなんとか持ち堪えられる。当社の過去を振り返ってみると、

 2010年 中国事業リスク回避プロジェクト始動。
 2012年 中国事業最高益達成。
 2013年 立花のマレーシア移住、中国出張定期化。
 2015年 ベトナム事業立ち上げ、軌道に乗せる。
 2017年 事務局機能・ITインフラの中国国外移出。
 2018年 セミナーとコンサルのWebオンライン化。
 2019年 日本国内事業リサーチ開始。
 2020年 中国国内コロナ危機到来。ベトナム事業リスク回避に取り組み始める。

 という10年間、つねに中国リスクとクライシスと睨めっこしてきた。今は、まさに来るべきものがついに来たというので、何ら驚くこともない。淡々と通常通り営業を続けているだけ。

 経営コンサルタントという仕事柄、自身自社のリスク管理もできなければ、他社の経営指導などできるはずがない。もちろん危機期間でもきちんと利益を確保しなければならない。

 われわれ経営コンサルタントは、危機到来の際、顧客企業が真にヘルプを必要とするときこそ、落ち着いて適正な情報と経営支援を提供するのが責務だ。

 自分自身でも動揺したり、資金ショートで会社運営が危うくなったら、話にならないだろう。財務的に日々取り組んでいるのは、固定費の最小化と損益分岐点の下方設定。これに尽きる。経営指導現場で顧客に言っていることは、実は自社内でもやっていることばかりである。

 やたら拠点数や社員数を増やして、固定費を吊り上げて見栄えをよくしても、財務体質が脆弱化するだけ。できれば、来年から無事務所化を実現したい。

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