バリ日記(4)―バリ雑談

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23121ラグーナリゾート・バリ、民族衣装の女性が出迎え

 リゾートには、色々なお客様がいる。私がいま滞在しているこのラグーナリゾートは、8割ほどの客が欧米人で、残りは台湾人、香港人、韓国人を中心としたアジア人。日本人客はほとんどいない。今朝、日本人の年配グループ5~6人を見かけたが、日中ビーチやプールサイドは、ほとんど欧米人しかいない。

 ホテルにチェックインしたとき、ヒロミさんという日本人女性のカスタマサービススタッフが対応してくれた。何とか日本人客を呼び寄せないと、日本人スタッフの雇用も危なくなるのではないかと余計な心配までしてしまった。

23121_2ホテルエントランス

 空港からリゾートまでの送迎車のドライバーと雑談すると、インドネシア人の彼は若く、以前日本料理店でウェイターをやっていたが、それを辞めていま、ホテルのドライバーとして働いていると教えてくれた。流暢ではないが、日本語も一応話せる。現地の賃金事情を聞くと、大学新卒の現地人の初任給は、月給100米ドルでも良い方だという。あとで調べると、現地採用の日本人の平均月給は400米ドル、人民元3000元未満とはびっくりした。

 不動産もかなり安い。バリ島のいわゆるプール付の豪華一戸建てでも4000~5000万円、普通のアパートなら数百万円代の物件もあるらしい。アジアのほかの国を見ると、中国はいかにこの十数年の変化が大きいかわかる。

23121_3ホテルの部屋

 今回バリ島のデンパサール空港で入国したとき、初めてアライバル・ビザ(到着ビザ)の申請をさせられた。7日までの滞在ビザで10米ドル。高い!大卒新人の給料の1割、日本国内の物価に換算すると2万円のビザだ!以前確かにインドネシアのビザは、お金を払っていなかったような記憶だが、いつのまにかビザ有料化したのか、若いインドネシア人の運転手に言わせると、政府の腐敗がひどい。取れる金はどんどん取ってしまう。

23121_4インドネシア入国ビザ、10米ドル

 空港では、まず、ビザ代支払い窓口があって、そこに数人の役人がお金を受け取ると、入場券のようなビザ・クーポンを渡してくれる。そのクーポンとパスポート、入国カードなど一式揃えて今度次の窓口の入国審査官に差し出すと、さらにパスポートにビザとなるステッカーを貼ってくれる。名前などもプリントされており、たいそう立派なものだ。まったく、物的資源と人的資源の無駄遣い。

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