岸田新総裁って、どんな人?

 自民党の総裁選は、岸田文雄氏が勝利。岸田新総裁って、どんな人?外見通りの温和なお人好しなのか、それとも深謀遠慮な戦略家か、これから徐々に見えてくるだろう。あえて後者を想定してみよう。

 岸田政権は、「安倍傀儡」といわれたりもするが、むしろその反対。操り人形であるかのように演じて実は着々と謀略を働かせているかもしれない。5段階戦略である。

 ステップ1、安倍・麻生・甘利という「3A」同盟を利用して、二階潰しに乗り出し、成功した。あれだけ温厚だった岸田氏はなぜ人が変わったように、毅然とした態度で打って出れたのか、不思議で仕方ない。

 ステップ2、総裁選決戦で、高市票を利用して河野氏をやっつけ、トップの座を手中にした。ここまでは、脚本通りですでに現実になった。これからは、どうなるのか?シナリオを描いてみよう。

 ステップ3、いくら論功行賞とはいえ、自派に不満が噴出するリスクを抱えながらも、自らの岸田派よりも麻生派を重用。注目すべきは、幹事長に甘利氏を据えたことだ。甘利氏の「金の問題」がクリアされたわけではない。叩かれるのが目に見えている。あえて起用したのはなぜ?それは叩かれるためだという逆説があって、甘利氏を利用することだ。

 ステップ4、福田達夫氏ら若手を利用して、シニア叩きに躍起する。二階氏が消えたら、「3A」が目立ってしまう。甘利氏で衝撃を与えつつ、麻生氏と安倍氏の分断に取り組む。つまり「3A」同盟の瓦解を狙う。そこで冷遇されていた河野太郎氏を利用する手もある。いったん地獄に落としてから引き上げるのも帝王学のスキル。

 ステップ5、各個撃破戦略で、段階的に各陣営を逐次弱体化したうえで、自らの権力を固めていく。フェードイン手法である。いささか習近平の日本版に見えてしまうかもしれない。あれだけ温厚だった人物がいざ権力を手に入れると、ころりと変わるものだ。

 誰もが安心して任せられるところが、カモフラージュだった。安倍氏も人を見誤ったわけだ。いってみれば、これまでの岸田氏はひたすら、臥薪嘗胆に徹していたことになる。

 いかにも、マキアヴェッリ的であろう。政治には善悪の倫理判断はない。無論、岸田氏にはそこまでの謀略と才能があるかどうかにかかっている。

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