「無産階級」から「無用階級」の時代へ

 工業・産業革命から、「無産階級」が生まれたとすれば、今日の情報AI・新産業革命から生まれるのは、「無用階級」なのだ。

 無産階級は資本家階級に搾取されて無産となるわけだが、無用階級は情報や人工知能・ロボットから労働権を奪われ、つまり搾取される地位やそれを選択する権利すら剥奪されるのである。

 労働法という法律は、労働者を保護する法律だが、労働者になれない人たちは保護されない。労働組合も然り。これからの時代は、労働者資格の喪失時代であり、企業の存在も危うくなる時代である。

 AIが浸透すれば、企業の中間層が溶解する。一般的なホワイトカラーはまず駆逐される。AIを駆使する者、AIに取って代わられない(非パターン学習型)高度な知的創造者という上層部とロボットに取って代わられない肉体労働者という下層部から、労働者階級、つまり「有用階級」が構成される。

 それ以外は、無用階級になるが、中に資産を所有する者は問題ないが、資産を有しない「無産」かつ「無用」の「双無者」は最悪の立場に追い込まれる。

 社会的な安定を考えると、「双無者」の救済が必要だ。そうした意味で、ベーシックインカムの出番だ。

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