大方の人に興味がないが、最も重要なことで、人間の事物に対する捉え方に「5段階(ステップ)+アルファ」の進化がある。
第1段階、現象・事実を認識する。~When、Where、Who、What
第2段階、本質を洞察する。~Why1
第3段階、反証をもって検証する。~Why2
第4段階、他者の内在的論理を理解する。~Why3
第5段階、意思決定・対処する。~How
+アルファの第6段階、上記(の繰り返し)により哲理を抽出する。
8割以上の人は第1段階から、第2、3、4段階をスキップしていきなり第5段階に飛躍する。つまり「Why」を問うことはない。第2、3、4段階の「Why」の進化(1→2→3)はつまり思考の進化であり、より高品質の第5段階の意思決定を引き出すための前提なのだ。
特に第3段階(自己否定)と第4段階(敵を理解)は大きな苦痛や屈辱が伴うもので、それらを実施できる人は僅か(私もそこで悪戦苦闘中)。それができる日本人は、1%未満と推定する。
長い期間第2、3、4段階を繰り返していると、「直観力」(「直感」ではない)が少しずつでき、一部の場合は第2、3、4段階を本当の意味でスキップしてより迅速に第5段階に移ることが可能になる。さらにそこから哲理的な部分を抽出すれば、それがまさに神の居場所へとだんだん近づく道になる。