中国の負債、近隣諸国や地球の連帯保証人

 鼻とのどの調子が悪い。上海の空気が悪すぎる。昼に近付いても霧が退散しない。空気が匂っている、吸い込んだ空気が何だか鼻腔内に張り付いているような異物感がする。

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 間違いなく、ここのところ、上海の空気品質が低下している。と、現地の人が口を揃えて言う。先日、北京から飛行機に乗って上海に着陸するまえに、揚子江デルタ地域上空全体に霧がかかっていることに気付いた。

 経済成長のツケが回ってきた。世の中はすべて、貸借平均の原理が働いている。この霧が中国の負債である。しかも長期債務で、残高が減る気配が一向に見えない。さらに金銭的債務と違ってたちが悪いのは、この負債のマイナス影響が近隣諸国だけでなく、地球という公共財にも及んでいる。いやでも、第三者が連帯保証人にされているのである。

 3年後、5年後、そして10年後の中国はどうなっているのだろうか。子子孫孫のことを考えてほしい・・・

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