20年前・・・20年後・・・

 1994年、ちょうど20年前、私はロイター通信社から中国駐在を拝命した。「えっ、中国?大変ね」、周りからは心配の声が大半だった。

 当時、中国駐在要員の募集にあたって、会社は日本経済新聞に大々的に募集広告を出し、年俸1千万円以上の好条件を出しても人が集まらなかった。社内では駐在先として、ロンドンやニューヨークが人気で、アジアならせいぜい香港、シンガポール止まり。中国はまるで未開の国のようで、赴任となれば壮絶物語そのものだった。

 その10年後のこと、中国は未曾有のブームを巻き起こし、日本企業や日本人が大挙して大陸に押し寄せた。そのブームが10年も続いて、いまは2014年。

 さらにこれから10年後の2024年、そして20年後の2034年の中国はどうなっているのだろうか。20年前に予想できなかった20年後の今日があったように、20年後の中国をいま予想できるのだろうか。

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