最善なき次善が最善、反安保は怒号や暴力よりも政権取れ

 なんだかなぁ、もう安保反対派は完全に感情的になっている。怒号や暴力で民主主義を主張しても説得力がないだろう。

 民主党の岡田氏は1億人の国民が味方だといっているのだから、次の選挙では間違いなく自民党惨敗、政権交代だろう。そのとき、成立済みの安保法制を廃案でなく、廃止したらどうだろう。

 台湾をみれば分かりやすい。学生たちがひまわり運動を起こし、デモをやり国会まで占拠したものの、最終的に撤退させられた。ただその代わりに、学生たちが反対していた馬英九・国民党政権は民意を失い、来年の選挙では政権交代になり、野党民進党の躍進がほぼ確実であろう。

 最終的に、民主主義の勝利ではないか。大多数の民意で政治が決まる。大多数が必ずしも正解とは限らない。民主主義も誤謬を生む。だからといって、民主主義を否定してはいけない。民主主義が否定されずに今日に至ったのも、民主主義より優れた制度が現時点では見つかっていないからだ。

 つまりは、最善なき時の次善が最善だ。

 安保法案を推進してきた安倍首相、自民党与党は大多数の国民によって選ばれた事実は重い。かといって、その決断がすべて正解であるとは現時点で言えないのかもしれない。そのような政権を大多数の日本人が認めないのであれば、次回の選挙では必ず政権交代になる。

 いや自民党もダメだが、野党も問題だらけ。だから、選べる政党がない。そういうときも、最善なき時の次善が最善だ。あるいは最悪の中から次悪を選ぶのも同じ原理だ。さもなくば、自分が手を上げて立候補するとよい。

 民主党は、岡田氏が言っているように7000万人も1億人もの国民がバックにいれば、焦らずに政権交代を待とうではないか。シールズの学生諸君も若者が選挙に行くように呼びかけようではないか。君たちはデモをやっても弾圧され投獄されることもなければ、安倍死ねと罵っても逮捕されることもない。民主主義は太陽のように明日も東から昇る。さあ、どうだい。暴力や罵声をやめて、多数派で政権を勝ち取ろうではないか。

 最後になるが、私は安保法案を強く支持する。安倍首相・自民党を強く支持する。

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