執筆開始、50万文字巨大本の完成を目指す

 今週から本の執筆をはじめた。出版社に約束した「中国人事労務制度」(仮称)はもう5年遅れになっている。

 忙しいというのはまったく口実にならないが、それでも無理して一つの口実にしているほか、中国の労働法政策や人事労務現場の目まぐるしい変化が最大なネックだった。情況が刻々と変わっている動態的風景を、どのように本という静態的写実に置き換えるか、ずっと苦慮してきた。

 これ以上悩んでも、いつまでもものが出来上がらない。とにかく書いてみようと、ようやく着手した。この手のテーマだと、どうしても細かい具体論的な「Know-How」が中心になりがちだが、何とかメカニズム的な部分「Know-Why」、つまり動態的変化にあまり影響されない静態的原理を分かりやすく伝えられないものかと、パソコンとにらめっこして格闘中だ。

 この3日間で一気に、序章2万文字を書き上げた。書いてみると、普段考えていること、言っていることを筋付けて整理できたことに気付き、思わず嬉しくなった。止まらなくなった。章節計画は以下の通り。

 ★≪第一部 総論編・制度理念≫ 中国人事労務現場の原理、人事制度設計の基本、雇用制度・職位任期制度、賃金制度、業績考課制度、企業内市場化経営原理、企業内政治と従業員マインド管理

 ★≪第二部 各論編・管理実務≫ 労働契約書・職位協議書、就業規則・諸制度、募集・採用管理、試用期間管理、勤務時間・残業管理、休暇管理制度、研修訓練教育・福利制度、労働規律・賞罰制度、企業内不正・内部告発、安全・労災管理、解雇・リストラ・離職管理、労働組合・従業員代表大会、ストライキ対策、労働法政策・コンプライアンス、労働紛争対策、日本人・外国人駐在・現地採用管理・・・。

 全22章~25章、50万文字(800~1000頁)の予定で、前作「中国労働契約法」の40万文字を超えて巨大本になりそうだ。上下に分けるかどうか、出版社と相談して最終的に決めたいと思う。来夏まで完成したいと思う。

 頑張ろう!