ハチとハナ、手術の連続

<前回>

 今日ほど嬉しい日はない。

 実は4月下旬、長女ハナ(推定12歳)に続き、次男ハチ(柴、13歳)も口唇に出来物が複数見つかった。正直、精神的なダメージはマックスに達した。4月27日(土)、病院で一部切除手術を行い、病理組織検査を技術や設備の優れた香港へ送り出した。結果待ちの期間は地獄だった。今日結果が来た――。

 「粘膜下層には軽度の血管周囲リンパ形質細胞性炎症細胞浸潤がある。外傷等がこの病変を誘発した可能性がある。新生物の所見はない。いずれの病変も完全に切除されているようである」。ちょっと傷ついたり擦れたとき、ぽちっと赤く膨れることがある。これが炎症反応で、体が治そうとする自然治癒力だということだ。腫瘍ではない。

 今日はお祝いの日だ。

 一方、4月30日(火)、ハナは悪性腫瘍メラノーマ発覚して1か月、2度目の手術を受ける。早期発見で、直径0.5cm以下の小さなものであるから、マレーシアでも初めての凍結療法が使われた。腫瘍を超低温の液体窒素や窒素ガスで壊死脱落させる治療法である。

 術後3日間は、食事が難しく、通院の静脈点滴と在宅の皮下点滴が並行し、4日目は肉もかじって食べられるようになった。神様にひたすら祈り続けるのみだ。

凍結手術を終えて帰宅途中のハナ

<次回>

タグ: