中国新幹線乗車体験、上級クラスは日本を凌駕している

 11月8日 (木)、午後の上海セミナーに合わせて早朝から高鉄(高速鉄道=中国版新幹線)で寧波から上海へ移動。

 高鉄に乗るのは7か8年ぶり。ずいぶん進歩した。さすが世界に売り込む中国版新幹線だけに、技術云々はさておき、少なくとも見てくれだけは悪くない。日本の新幹線に負けていない。

 日本の新幹線と違って、中国の高鉄は2等席、1等席と商務座(ビジネスクラス)の3クラスから成る。今回私が利用した商務座は明らかに日本新幹線のグリーン車を凌駕している。席数が少なく、先頭車の先頭部分に配置されているため、貸切個室状態になっている。

 席間の距離も必要以上に取られている。座席は完全フラットベッドになるので、長時間乗車もほとんどストレスがない。飛行機のビジネスクラスに比べても何ら遜色ない。

 日本と違うところは、列車切符に実名が印刷されていることと、乗車前のパスポート・身分証明書チェックが行われていることだ。むしろこれが必要だと私は思うのである。物騒な時代には、この種の性悪説的な手続きも必要だろう。

 さらに寧波駅では、2回も保安検査をされた。上海行きの列車は、国際輸入博の関係で厳重保安対象になっていた。2時間ちょっとの走行で、午前9時半過ぎ、列車は上海虹橋駅に滑り込む。