研修教育を超えるもの、企業や従業員の将来へのコミットメント

 3月7日(木)終日、ハイフォン某日系製造系企業のベトナム人幹部研修。

 今回は4回目で最終回。総括まとめ、会社のアジア戦略について、受講者が各自提案をプレゼンする。感想としては、やはりレベルの差が大きいことだ。ロジカルで緻密なプレゼンをする人もいれば、教科書の目次を羅列して「べき論」で貫く人もいる。

 企業としてマネージャーたちに何を期待しているのか。その期待に応えてくれる人と応えてくれない人に、どのような差別処遇をするのか。どちらかというと、企業側により大きな課題があるように思える。

 私は顧客企業からお金をいただいて単に教育するだけではない。教育の成果がこれからの数年後ないし十数年後にどう生かされるのか。長期的な結果を考えずに、単に目前の教育費をいただいて終わりだというのでは、あまりにも無責任だと思う。

 故に、研修を超え、数々の経営課題を日本人トップに提示する義務がある。それがときには日本人に耳の痛い話なのかもしれないが、それでも言わなければならないと思う。

 従業員ならいままでやってきたこと、過去を評価されれば、それで済むが、経営者はそれだけでは済まない。未来の企業像をどう描いていくか、そこで働く人たちの将来にどうコミットしていくか。重責を担っているのだ。

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