「儲け逃げ」がいちばん、撤退のお勧め

 中国もベトナムも、黄金期が限られている。私の持論だが、外資には短期決戦で、短期間で初期投資を回収し利益をどんどん上げることが一番。長いスパンで悠長に言っていられない。将来を見て、今こそ瘦せ我慢する企業で成功した事例を見たことがありますか?

 ベトナムは中国に比べ規模が小さいだけに、コスト上昇に対するバッファーも薄弱だ。来年ベトナム労働法改正法の実施が予定されている。中国と同じ、中国は2008年の労働法改正で一気に人件費が上がった。ベトナムはその半分、5年くらいで、外資は人件費で悲鳴を上げるだろう。

 途上国や新興国への投資は、とにかく、初期投資を最小化、固定資産を最小化、固定費を最小化、人員を最小化、そして利益を最大化。これに尽きる。力尽くしても採算が取れなくなったら、すぐに撤退することだ。躊躇なく撤退する。

 撤退には2通りのパターンがある。損して撤退するパターンと、儲かって撤退するパターン。大体、撤退を内緒にするのは、前者の場合恥ずかしいからであって、後者は嫉妬されたくないからである。どうせ撤退するなら、なるべく後者のほうがいい。

 儲かって撤退する。要するに「儲け逃げ」が一番。儲け逃げのどこが悪い?所在国に雇用と税金で貢献し、株主も喜んでくれれば、素晴らしいことではないか。

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