なぜ朝の血圧が高いのか?回帰分析による仮説立て

 最近血圧を1日数度測って、時系列回帰分析を試みている。時間を説明変数にし、収縮期血圧平均値を目的変数にした回帰分析である。

 1日の時間推移に伴う収縮期血圧の変動傾向を知るためだ。さらに数日連続して測定し、時系列回帰直線と周期回帰曲線を組み合わせて1日単位の変動状況と長期的トレンドを全体的に捉えることができる。

 回帰分析はコンサルの仕事によく使われるツールであり、こうして自分の健康管理にも役に立てると、何だか「得した」気分だ。

 で、結果としては、朝(特に早朝)の収縮期血圧がどうしても高い傾向が見られる。ここからは医学素人の仮説になるが、(夕食の)塩分と血圧の関係の相関関係が新たに浮上する。

 要するに、塩分(ナトリウム)の摂取によって血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増え、血液量増(血圧が上がる)につながるというメカニズム。ここまで来ると、新たな回帰分析ができるかもしれないが、医学専門家でない私には、無理だ(探せば、学術論文が出てくるかもしれないが)。

 まあ、とりあえずこれを仮説として、若干の条件変更を加えてみた――。夕食の時間を早めることと、夕食の内容の減塩を意図的に行うこと。

 すると、朝の収縮期血圧が見事に下がり、日中血圧との差が縮まったのである。医学的論証ではないが、仮説がある意味で当たっているかもしれない。

 結果的に、血圧が下がって何よりだ。

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