リストラの意義を再考、上海帰還へ

 3月13日、広州会場「在中日系企業リストラ実務セミナー」が無事終了しました。

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 上海会場の70名規模に比べると、広州は12名という少人数参加でしたが、参加者がより自由に質問したりすることができたようで、良かったと思っています。昨年末からはじめたこのセミナーですが、上海2回、北京1回、広州1回の計4回、合計120余社から140名のご参加をいただきました・・・

 ようやく、終わりました。

 広州空港に向けて走る車の車窓外、季節はずれの寒々とした夜空から、雨が激しく降ってきました。暗くて寂しい景色を眺めながら、色々考えました。いったい、このセミナーは、企業にとって、従業員にとってどのような契機となったのか?また、どのような結果となるのか。「リストラ」というのは、どうもマイナス的なイメージが非常に強いのですが、私は、決してそうではないと思っています。

 世の中には、市場メカニズムという素晴らしいものがあります。投資や業務の拡張が度を過ぎると、市場メカニズムは作動し、縮小方向へシフトさせるわけです。そして、「縮小」が次の拡張につながっていきます。端的にいえば、「縮小」は、次なる「拡張」のための事前作業です。そこで、「縮小」の一環としてのリストラは、もう少しプラス的に捉えても良いのではないかと、いや、プラス的に捉えなければならないのだと思いました。

 このプラス的な捉え方を実現するために、コンサルタントとして私は、果たすべき責務をすべて果たしたのだろうか?しかも、企業にとってだけではありません。リストラされた労働者にとって、もし、リストラによって人生の次なる躍進につながったとすれば、このリストラは、重大な意義を持つことになるし、また、リストラを画策したコンサルタントがバリューを提供したことにもなります。 

 車が広州空港に到着したとき、疲労が一気に襲来しました。チェックインを終えると、すぐに出発搭乗口近くのラウンジに入り、短い休憩を取ることにしました。

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 20:40 搭乗開始。

 21:00 上海航空9310便、5分遅れの出発。機内で日経新聞に目を通しながら、睡魔に襲われ、熟睡に。

 22:45 上海・虹橋空港に到着。

 23:00 社用車乗車、腹ペコ状態ですので、恒例の「スタミナ苑」へ直行します。

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