激論ならぬ議論打ち切り、学会の現状はこれ!【立花聡チャンネル】

 Web学会発表が終わった。私の発表テーマは、「中国の政治的リスク」関連。コメンテーターのH先生のコメントに反論しようとしたら、「今日は時間切れだから、ここまで」と司会に遮断される。私は強行突破して一部反論したところで、打ち切られた。その一部始終を音声ビデオ収録したので、後ほど公開する。発表後、H先生にメールで質問を送った。

【H先生コメント 1】リスク・クライシスについて、COVID も類似した結果をもたらしている。どこの国へ進出しても危機に対するクライスマネジメントが必要ではないか。
【質問】
 Q1-1. 「咳という症状(結果)は同じだが、病因がコロナかインフルエンザか一般の風邪か、病因が異なる」。類似した結果(クライシス)をもたらしたリスク源の異同を分別する必要はないのか?
 Q1-2. 私の本日の報告は、「政治的リスク」に限定しているが、COVIDをこれに分類して論じていいのか?

【H先生コメント 2】中国では、共産党による一党支配だが、中国の経済成長を牽引してきた事実がある → 中国の政治は(民主的ではないと批判されるが)それなりに機能しているのではないか?
【質問】
 Q2-1. 中国経済成長の源泉は、共産党による一党支配の牽引であるか?その根拠とは?
 Q2-2. 非民主主義的政治がそれなりに機能している、結果がよければ、手段を問わずであろうか?
 Q2-3. 非民主主義的政治が機能するなら、なぜ欧米民主主義国家がそれを採用しないのか?

【H先生コメント 3】戦略的に考えれば、異なる価値観や政治理念を持つ国へ進出する際に、郷に入れば郷に従え → 現地適応化戦略、異文化経営が求められる。
【質問】
 Q3-1. 「郷に入れば郷に従え」の範疇は、価値観と政治理念を含むのか?
 Q3-2. であれば、戦時中にナチスドイツに進出する際にも、「郷に入れば郷に従え」戦略が適用するのか?
 Q3-3. 「戦略」とは何か?定義をお聞かせください。

【H先生コメント 4】中国の政治的リスクが高くなってきた背景には、トランプ政権の対中政策の影響が大きかったのではないか?
【回答】
 逆です。中国の政治的リスクを、トランプ政権の政策によって、明らかにされ、企業のリスク対策が促されたのです。トランプの政策は、癌を生んだのではなく、癌を発見したのです。いかがですか?

<追記>以上私の質問には、H先生は回答すると一旦応じたものの、最終的に回答がなかった。

激論ならぬ議論打ち切り、学会の現状はこれ!【立花聡 2020.11.16】

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