韓国人女性乗客4名死亡、上海タクシー衝突事故

 6月2日14時頃、上海閔行でタクシーとバスの衝突事故があった。韓国人女性乗客4名と男性運転手1名の5名は全員死亡。死亡した韓国人女性らは、いずれも駐在員の奥さんだった。韓国人乗客3名は事故直後即死、残りの1名と運転手は病院に搬送されたが、2日と3日に病院で死亡した。

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 事故原因は、まだ調査中だが、写真を見る限り、車体の損傷が酷く、ほぼ三分の一以上消えていることが分かる。事故現場の住所(七宝鎮南農路)を見ると、一般道路である。それにしては、タクシーとバス(両方または片方)はかなりのスピードを出していたのではないかと思われる。

 昨晩、私が帰宅のタクシーに乗ると、この事件について、運転手が「業界情報」として私に教えてくれたのは以下の通り(いずれも未確認、ご参考まで)

 「事故発生後から救急車の到着までは、何らかの原因で30分以上もかかっていた。車体が全損で、それを工具で破壊して人を助け出すのもずいぶん時間がかかったようで、もっと早く救助されれば、命が助かっていたかもしれない。犠牲者は運が悪かった。自分もそうだが、タクシーの運転手は、バンバン飛ばす人が多い、今後はやはりスピードを落とさなきゃダメだ」

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 もし、タクシー運転手のスピード出しすぎがあったとすれば、これもすべて運転手を責めるべきではない。彼たちは、過酷なノルマを課されている。特に不況の中、赤字の日も珍しくないようだ。それに、渋滞が深刻化するなか、運転手たちがさらにいらいらする。なるべく、早く次の客を取ろうと、全速疾走しがち。あとは、長時間の勤務で疲労が溜まることもしばしばあるため、居眠りや注意力の低下も事故の誘因の一つなのかもしれない。失業者が増えるなか、タクシー運転手が格好の就職口となったのも、業界を過当競争に陥れた原因の一つではないかと思われる。経済成長の代価は大きい。

 消費者として、われわれはやはり自己防衛策に徹するしかない。私個人の場合、以下の対策を講じている。ご参考まで掲示する。

 (1)タクシーの運転手に、「スピード落とせ」と何回も何回も言い、スピードを落とさせる。
 (2)なるべく助手席に乗らない。乗った場合必ずシートベルトを着用する。
 (3)乗車中に居眠りせず、周りの交通状況を絶えずに確認し、危険の早期発見に努める。
 (4)乗車中に運転手に話をかける(情報の仕入れだけでなく、運転手を居眠りさせない意図も込められている)

 今回の事故原因の調査結果について、3~4通りの説がありますが、総合すると、「反対車線進入説」が有力です。前方車両を追い越そう(避けよう?)と、タクシーが一時反対車線に入り逆走し、対向車のバスに激突したようです。通常、特に反対車線に進入して前方車両を追い越す際、反対車線内での滞在時間(逆走時間)をなるべく短縮させるために、加速します。その加速で、衝突のパワーと被害度合いを増したと推論します。

 上海の街頭で車両接触の事故現場をよく目撃します。その多くは、車線変更によるものです。その起因は、私が以下の通りまとめます。

 (1)性格の問題=せっかち。
 (2)運転マナーの問題=自己中心、譲り合い精神の欠如。
 (3)運転テクニックの問題=無謀、安全確認とリスク管理の欠如。

 昨日の記事で述べた通り、タクシー運転手は売上げノルマの重圧下で、早く次の客を取ろうと、スピードの出しすぎや安全確認の怠慢、無謀な追い越し・追い抜きが多い。

 ですから、乗客のわれわれとしては、ただ自分の命を運転手に預けるのではなく、積極的に「運転監督」に参与し、「危険運転の是正」をしなければなりません。スピードの出しすぎやその他危険な運転を、断固止めさせるべきです。中国語ができなくても、身振り手振りでも良いから、必ず、積極的に、遠慮せずに口出ししましょう。

 命は一度しかありません。自分や家族の幸せのため、リスク管理をきちんとやりましょう!

 最後に、事故でなくなった韓国人乗客らと運転手の冥福を祈る。

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