降伏なき戦争、ワクチンは切り札ではない

 ワクチンについて、2021年7月の現状を踏まえての中間まとめ――。

<検証結果>

 ① ワクチンはコロナウイルスを完全遮断できない。
 ② ワクチンは重症化と死亡の抑制に一定の効果がある(あくまでも現時点)。
 ③ ワクチンの有効期間が限定的である(6か月程度か)。
 ④ ワクチンの効果はメーカーや種類によってバラツキがある。
 ⑤ ワクチンの中長期的副反応(副作用)は未知である。
 ⑥ 異なる種類のワクチンの組み合わせ接種は効果も副反応も未確認である。
 ⑦ ワクチンの長期・反復接種(3回目以降)は効果も副反応も未確認である。
 ⑧ ワクチンは今後ウイルスの更なる変異(デルタ株以降の変異)に効果があるかは不明。

<中間結論~政策の方向性>

 ① ワクチンはパンデミックを終息させるための切り札になり得ない。
 ② ワクチンの高接種率はパンデミックを緩和させる作用があるが、更なる変異種に対抗する効果が不明であるため、暫定的な対症療法とする。
 ③ ロックダウンや緊急事態を解除し、暫定的緩和期間を設け、条件付きの経済開放を行う。その期間は原則民間の自己責任によるものとする。
 ④ 暫定的緩和期間から再度緊急期間に移行する場合、政府は公権力を動員する。そのための法整備を行う。
 ⑤ 暫定的緩和期間のルール設定を行う(分煙と同じ概念で、マスク着用と非着用の棲み分け制度を実施する)。
 ⑥ 感染者数の公表をやめ、重症者数と死亡者数の公表に切り替える。これらのベンチマークを緩和期間と緊急期間の切り替えの根拠とする。
 ⑦ 緩和期間は決して「平時」ではない。国民に「有事」教育を行い、「もう従来の暮らしには戻れない」と理解させ、自己救済・自己責任の徹底を図る。つまり、救済されない場合は、自己責任である。
 ⑧ 神に祈る。

 特に日本。解禁や開放を要求しながら、今度ぶり返したら、また政府の責任にする。そんなことを言われたら、たまったものではない。きちんと約束をしよう。もちろん、政府にも責任がある。ワクチンが感染を防げなくても、重症化に若干の抑制作用がある。だが、感染がどんどん広がれば、正比例的に重症患者数も増えるわけだ。最終的に医療崩壊という結果は変わらない。打て打てとワクチンは切り札だと、国民を油断させる政府の責任も重大だ。

 今は、有事。これから数年も、有事。平時の思考回路を放棄しろと。太平洋戦争は、日本が降伏すれば終結したが、この戦争は、降伏すらできない戦争である。そもそも神託であれば、神と戦う、戦争などとすべきではない。

 科学がすべてではない。傲慢を捨て、信仰を取り戻し、自然や神へ畏怖の念を抱き、われわれの生き方を変えよう。(次回記事:『イスラエルの警告、ワクチンは期待できない』

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