イスラエルの警告、ワクチンは期待できない

 ワクチンは期待はずれ、デルタ株への有効性がわずか39%。イスラエルの発表は人々を落胆させる。私の7月14日付記事『降伏なき戦争、ワクチンは切り札ではない』に指摘したことは、現実味を帯びてきた。

 イスラエルのデータをみるかぎり、ワクチンの接種有無に関係なく、感染者数は変わらない傾向が確認されている。

 上図の通り、まずワクチンの接種(青破線)未接種(青実線)の感染者数は、ほぼ変わらないように上昇している。次にワクチンの接種(赤破線)未接種(赤実線)の入院患者数では、むしろ未接種者のほうが大幅に少ない。

 このデータを見れば、ワクチンの実効性は期待されたほどではないことが分かる。気になる赤線のほう、つまり中重症の入院患者数。将来的にwithコロナという常態化時代を想定すれば、感染者数よりも、医療資源を必要とする中重症者数がより重要な指標になる。であれば、ストレートに現状のデータからすれば、ワクチンを打たないほうがいいことになるのか、ますます情況が錯綜してきた。

 たとえ、有効性が低くても、ないよりはマシだということで、ワクチンは一定の効果があると通説的には考えられている。いささか上図のデータを信じたくないという気持ちがあるものの、もしや冷酷な事実なのかもしれない。さらに、デルタ株の次世代や次々世代の変異種も視野に入れる必要がある。つまり、ワクチンの有効性をさらに低下させることだ。

 現在のワクチンは、昨年(2020年)の初代コロナ仕様に合わせて開発されたもので、それがすでに最近の変異種であるデルタ株に対応できないとなれば、これからどんどん出てくるだろうという新種にどうすればいいのか?

 ウイルスにはワクチンが効くという固定概念は、不変的・静態的に捉えた時点で、アウトなのだ。ワクチンの動態的な自己保存本能を無視したら、人間はやられるだけ。ワクチン以外の方法、つまりもっと自然的なメソッドが必要だ――。

 産業構造の変更人口分布の調整にほかならない。農村や地方都市への疎開である。

 接種者(治験者)なければデータなし。イスラエルのデータは、大多数の国民の接種という事実に基づいて得られた。そのデータは、普遍性なき特定事案として扱うのも1つの考え方だ。すると、他国もみんな事例づくりに取り組む。どこまで事例を積み上げれば、帰納的な結論を導き出せるのか、これからの見所だ。

 日本やマレーシアについては、9月頃明瞭になるだろう。接種率が8割以上に達しても、期待された効果がなく、イスラエルと同様な傾向が出た時点で、これは怖い。

 日本人は、180度にぶれるタイプだ。「ワクチンが効かない」という認識が一旦定着してしまうと、その怒りはまず政府に向けられるだろう。「政治家に騙された」と。その光景は容易に想像できる。ちょうど選挙だから、自民党が総崩れだ。

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