MM2H新政策確定、マレーシアは日本人の移住先から外れる

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 マレーシア移住ビザMM2Hの新政策については、これで確定した。1月21日に行われたハムザ・ザイヌディン内務大臣の発表を以下要約する――。

 「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)については、昨年11月以降に111件も新規オンライン申請があった。新規申請のうち15件が承認され、そのうち3件はすでにマレーシアに居住している。プログラムの新条件が厳しすぎて誰も来ないだろうという批判はあたらない。事実によって証明された」

 「さらにこれから年間平均1000件の新規申請が入ると見込まれている。新規参加者には新条件が適用し、100万リンギットの預金がマレーシアに入ってくる。申請者の質が向上しており、今後はますます良くなるだろう。これらの申請者からもたらされる定期預金は年間10億リンギットに達すると予想される」

 新規承認されたMM2Hの申請者には、5年ごと更新の数次ビザが交付された。また新規申請については、従来の仲介代理店が外され、オンラインを中心とした新チャンネルが構築された。

 私が予測した通り、マレーシアは人気移住先であり続けることに変わりない。条件の引き上げによって、MM2H申請者の人数が従来より若干減ったとしても、1件あたりの資産額が3倍以上膨らんだことで、全体的にマレーシアの国益になる。マレーシアは今後、(準)富裕層の移住先へと変身する。

 資産4000万円以上・月所得100万円以上という新条件の下で、一般日本人にとって、マレーシアは移住先から外れることになる。

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