AIやロボットによる自動化が難しい職業、つまり人間の仕事として取って代わられにくいものとは、どんな特徴があるのか。昨年12月、野村総研の発表資料(ネット検索)によると、以下3つの特徴が挙げられる(以下引用)。
● 創造的思考
抽象的な概念を整理・創出する力(例:芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など)。コンテクストを理解した上で、自らの目的意識に沿って、方向性や解を提示する能力。
● ソーシャル・インテリジェンス
理解・説得・交渉といった高度なコミュニケーションをしたり、サービス志向性のある対応力。自分と異なる他者とコラボレーションできる能力。(※ソーシャル・インテリジェンス(社会的知性)=社会的知性、コミュニケーションや協調性などの能力)
● 非定型
役割が体系化されておらず、多種多様な状況に対応する力。予め用意されたマニュアル等ではなく、自分自身で何が適切であるか判断できる能力。
総合職(OJTで育てる地頭の良いエリート)を減点主義で評価する時代は終わる。人の評価は多軸化し、個人が得意とする能力を個別に、加点主義で評価する、エキスパートの時代になる。ピープル管理と、業務管理を、違うマネージャーが担うこともあり得る。(以上引用)
なかなか本質的な分析だと思うが、いずれも日本型の教育現場、企業現場で欠落しているものだ。型破りな人間はまず日本社会で叩かれるからだ。