犬の縄張り争いと人間の縄張り争い

 犬は縄張り争いをする。よそ者がテリトリーに近づくと、警戒(警告)吠えをする。テリトリーとは陸地だけでなく、「領空」も含まれる。鳥の領空侵入に対しても警告を発する。

 犬はもともと縄張り意識が強く、自分のテリトリー内に知らない者(人・動物)が入ってくることを嫌い不安に感じる。犬が警戒して吠えた後に対象者がいなくなるという経験を積むと、「吠えるといなくなる」と学習し、都度吠えるわけだ。庭のフェンスの向こうに人や動物が通ると、まず警戒吠えする。

 犬はよほどのことがない限り、戦ったりはしない。そのために警戒吠えし、よそ者を追い払う。しかし、そのよそ者が去らないばかりか、じわじわと距離を縮めてくると、テリトリーを守るために犬は戦闘態勢に入る。最終的に、戦いに発展する。

 NATOはロシアの警戒吠えに反応せず、どんどん距離を縮めていよいよウクライナという目と鼻の先にまで勢力を拡張すると、ロシアはついに戦いを仕掛けざるを得なくなった。緩衝地帯を確保することは、常に警戒吠えだけで平和が維持できる状態にするためだ。言い換えれば、平和のための戦いは世の中に存在しているのだ。

 そういう点では、人間も犬も一緒だ。

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