<KL>「寿司龍」の成金的派手さ、華人系富裕層に人気

 クアラルンプールに「寿司龍(Sushi Ryu)」という寿司店がある。とにかく成金的で、派手なお寿司を出してくれる。味はまあまあってとこかな。いや、美味しいと思うが、なぜかその派手さで思わず減点してしまうほどだ。

 キャビアやらトロやら雲丹やら、とにかく痛風を引き起こしてくれそうな高級物のオンパレードで、そこでさらに演出を上乗せするわけで、現地の金持ち(特に華人系)に受けがいいようだ。

 海外の日本料理店は、日本人好みの「王道系」と外国人向けの「邪道系」という2系統がある。無論、「寿司龍」は後者。いわゆるFusion料理に属している。

 昨今、日本人が貧しくなったので、「王道系」は軒並み下火。「邪道系」は全盛期を迎えつつある。外国風の日本料理よりも、和風外国料理といったほうがいい。

 それはそれでいいと思う。良いものが売れるよりも、売れるのが良いものだ。

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