コタキナバル(1)~シーフード食い倒れの基本

 またもやシーフード食い倒れの旅、今度はボルネオ島サバ州のコタキナバル。食い倒れツアーのスケジュールは事前に入念に組まれている。何せ胃袋が主役であるから、限られた時間に限られた容量、生産性の最大化は欠かせない。

 今回は4泊5日の日程で、通常1日1食の私は旅中は2食であるから、8食分しかない。貴重な8食分をいかに配分するか、結構苦労する。まず、11月13日(日)、到着日の夕食は、観光客にもよく知られる大茄来海鮮餐庁(Welcome Seafood Restaurant)へ向かう。一応、無難な選択ということで。

 コタキナバルのシーフード・レストランは2種類に大別される。まず中華系の店は軒並み、活魚が泳ぐ生簀が設置されている。量り売りで調理法を指定したうえで注文する。刺身も可能だが、私は旅の前半はリスク管理上火の通った料理しか食べないようにしている。

 もう1種類はマレー系。大型のマーケットで活魚が相対的に少ない。その代わりに料金も安め。地元の人いわく水揚げされた魚介類はまず選別され、活は中華行き、残りはマレー系のマーケット行きといった具合だ。後者も悪くないが、お酒が飲めないので、今回は見送り。

 大茄来海鮮餐庁は、予想通り無難な選択だった。驚かされるほどのものはないが、全般的に合格点。面白いことに、中華店というのに、中国語も英語もほとんど通じず、外国人労働者のスタッフがほとんどだ。

 東マレーシアにくれば、言語の障害がマレー半島より大きくなる。ただ食べるだけの旅であって、さほど込み入った意思疎通は不要だから、特に問題なし。

<次回>