Facebook(FB)はソーシャルネットワークである以上、情報(投稿)が飛び交っている。そこで、情報の選別をしないと、莫大な時間の資源が食いつぶされてしまう。言ってみれば、役に立つ情報、価値のある情報とそうでない情報の選別。ただ、選別自体でも時間コストがかかるから、無制限に時間をかけて選別するわけにはいかない。
役に立つと思えるFB投稿を読んで、投稿者に感謝したくなる。では、役に立たない投稿があったら、どうするか?フォローを止めるのも一択だが、あえてフォローするのも悪くない。なぜ、あの人があの投稿をするのか、行動心理学の事例にして勉強すればいい。もちろん投稿者には黙って…。
FBに費やす時間を無駄にしたくない故、少々陰湿なやり方かもしれないが、やむを得ない。
FB投稿の動機を研究する。行動心理学の勉強には絶好のチャンスだ。例えば、お金を持っていることを誇示する投稿もあれば、逆に貧乏をアピールする投稿もある。ウォーキングの歩数でスポーツや健康を誇示する投稿もあれば、血だらけの負傷写真をアピールする投稿もある……。
異なるパターンごとにデータを集計し、分析する。FBのデータはタダで手に入るし、匿名にしておけばプライバシーの問題も生じない。街頭インタビューや出張調査と違って、実費コストのかからないフィールドワークである。私は仕事柄、心理学の勉強が必要なので、FBを大いに活用させてもらっている。
FB投稿で心理学の研究をする。では、投稿しない人はどうすればいいのか?「いいね」の付け方や友人の傾向なども研究の材料になる。
例えば、「いいね」の付け方は、属事型、属人型と混合型がある。属事とは投稿記事の内容に対してされるものだが、属人とは特定の人物に対して好感を示すものであり、混合型とは二者のミックスである。
さらに政治的傾向の強い人も、セグメンテーションが可能だ。保守でも原理主義者であるか、ただ符号(特定のスローガンや事象など)を追いかけるだけの無思考的な人か、判断がつく。ここまでいうと、FBは馬鹿発見器のように見えてしまうが、まず価値判断よりも、事実認識にとどまりたい。
いずれAIがより発達すれば、このようなこと(一部だけでも)は難なくこなせてくれるだろう。そうした意味で、馬鹿にならないためにも、常に考え、いろんな資源を活用し、自己成長することは大切である。