バンコク視察(1)~熱烈歓迎も、激減する中国人観光客

<前回>

 2月10日(金)、ベトナムのフーコック島からタイの首都バンコクへ飛ぶ。2泊の短い日程で、タイ市場のビジネス視察を行う――。1つは中国人観光客の復帰情況。もう1つはアジア一、世界一ともいわれるタイの(日本以外の海外)和食市場。この2つを見て帰りたい。

 午後、チャオプラヤ川沿いのロイヤルオーキッド・シェラトンホテルにチェックイン。久しぶりのバンコクで、お上りさん定番のリバービュー部屋を取り、50代後半の自分にぴったりな夕陽風景を眺め、センチメンタルな気分に浸りたい。

 スワンナプーム国際空港に降り立った瞬間から感じたことだが、以前ほどの中国人観光客が来ていない。入国手続きの列に並ぶ人たちがもっているパスポートも確認したが、中国人はそう多くない。

 年始にタイは一度公布したコロナ検査の厳格化政策を即時撤回し、大臣が自ら空港で中国人観光客を出迎え、熱烈歓迎したところで、日韓と対照的にタイは中国人に大人気な観光地となった。しかし、どうやらブームがさほど続いていないようだ。なぜだろうか。

 結論から言うと、中国人は昔ほどお金を使わなくなった。(詳しくは、顧客会員限定記事『爆買い消滅、中国人はなぜお金を使わなくなったのか?』を参照してください)。

<次回>

タグ: