上海(7)~郷愁誘うレトロ洋食@紅房子西菜館(続編)+口直し

<前回>

 花園飯店や錦江飯店に泊まると、至近距離にある淮海中路の紅房子西菜館(レッドハウス)へ行かずにいられない。レトロ上海式の「洋食」として有名な店だ。料理も悪くないし、ムードを楽しみに行くだけの価値があり、私もリピーターの1人である。

 前回の記事を引っ張り出してみると、ほとんど同じレパートリーの注文を今回もしていた。エスカルゴやポルトガル風チキンなどの定番はいつもの味。

 「時代がどんなに変化しても、そこには変わらぬ味わいがある」と、懐かしい雰囲気とホッとする料理に出会える、老舗の洋食店に愛着を持つ。何も日本人だけではないようだ。ただ前回よりは少しばかり客が減ったような気がする。

 とはいえ、19時を回ると、店員たちが一斉に閉店準備を始めてしまうのは、少々興ざめ。これも国営時代の名残か、時代がどんなに変化しても、変わらぬ味と共に変わらぬ習慣があるものだ。

 ちょうどいい具合に洋食の口直しもしたくなってきたところ、場所を変えて、近所の居酒屋「大吉」の暖簾をくくる。焼き鳥のうまい店だったが、数年ぶりにいってみると、これも変わらぬ味で良かった。

 少し過食気味。お酒も相当飲んだので、早く寝ようと。

<次回>

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