土曜日の夜は、コンサート鑑賞。早々と、夕方17時に家を出、上海音楽庁(シャンハイ・コンサート・ホール)へ向かう。
プレシアターを楽しむためだ。
「プレシアター」とは、欧米の習慣で、コンサートや観劇前の早めのディナーやつまみ食い。ニューヨークやロンドンに行けば、劇場街周辺の中堅レストランやブラッスリーは大抵、お得なプレシアターメニューを供している。
上海には、プレシアターメニューたるものは存在しない。それでも、我が流のプレシアターでいく。シャンパンやワインでほろ酔い気分になって、コンサート会場に臨みたい。アートを存分に楽しむには、活発なイマジネーションが欠かせない。ニューヨークやロンドンのコンサートホールや劇場は、バーを併設していることが多い。そこできりりと冷えたシャンパンをいただくわけだが、上海ではこんな洒落たものはない。
出向いたのは、上海音楽庁の4階にあるフレンチ「漾楽会(Club Shanghai)」。
17時30分の営業開始と同時に入店。軽いスープ、サラダーと肉料理を注文し、そしてカリフォルニアの赤を一本いただく。
19時、ほろ酔い気分でコンサートホールに入場。