狡兎三窟の薦め、マレーシア移住MM2Hは10月にも条件緩和へ

● MM2Hは10月に新ルール発表へ

 マレーシア移住。一部の情報筋によると、10月以降のMM2Hルール変更では、預金要件が50万リンギットに引き下げられるという。あるいは、MM2Hは複数のカテゴリー(一般、プレミアムなど)によって構成されるという情報もある。

 本日付けの報道(マレーシアEdge)――。

 マレーシア観光文化大臣ティオン・キンシン氏は、MM2Hプログラムのワンストップセンターを内務省から観光文化省に移管することを閣議決定したと発表した。「移管」と言っても、元の状態に「戻した」だけだ。

 ティオン氏によれば、現在移管手続き中であり、ワンストップセンターは新ルールの発表とともに2023年10月に運営を開始する予定である。このワンストップセンターは、内務省または移民局によるMM2Hパス発行のために、申請者の提出書類の処理と必要書類の照合を支援する。

● 狡兎三窟

 私は、条件をクリアできる日本の親戚には、マレーシア移住を強く薦めている。理由は簡単だ。日本はリスクが高すぎるからだ。この私のフェイスブック投稿にこんなコメントが寄せられた――。

 「私は沈む船でも友や知り合いがいる限り、共に苦労を分かち合い抗おうと思っている」

 あまりにも悲壮感に満ちたコメントには、返す言葉も見つからない。私などがいかにも卑怯な脱走者のように思えてならない。早くも30年前に、バブル崩壊の軋みで雲行きが怪しくなってきた頃、私は早々と日本から逃げ出した。逃げ足が速すぎると言われたら、私は図々しくも誉め言葉として受け取ってしまう。

 狡兎三窟。――ずる賢いウサギは3つの隠れ穴をもって危険から身を守る意から、人が身の安全のために、用心深く複数の逃げ道や避難場所を用意する例えであり、リスク管理上の鉄則だ。まずは、平和な時や環境にもかかわらず、逃げ道を確保することが重要だ。そのうえ、いざというときに可能な限り、親戚や友人にも逃げ道を作ってあげるのがスジではないかと思う。

 沈む船で友とともに沈んでいくことは、いささか玉砕現代版2.0のような空気が漂ってはいないか。

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