● リンカーンの薄っぺらさ
「By the people, for the people(人民による人民のための政治)」。――リンカーンが後世に残してくれた民主主義の基盤である。しかし、その名言は論理的ではない。「人民による政治」すなわち「人民のための政治」か?「人民による政治」は1人1票の投票制度を言っているだろうが、では、「人民のための政治」の定義とは?
1人1票ずつ積み上げたところ、いわゆる個体最適化の単純総和は、必ずしも全体最適化になるとは限らない。いや、ならない場面が多い。つまり、「人民による政治」は「人民のための政治」にならないことが多いわけだ。リンカーンは、その関係を説明していない。
アメリカは、250年の歴史しかない。リンカーンも含めて哲学が欠落している。薄っぺらい。
補足しておこう。独裁専制国家にして最高の中国、そして民主主義国家にしては最低の米国。私が「親中反米」と言われるなら、それが理由だ。
補足すると、アメリカが建国して以来、戦争していない年を教えてくれとChatGPTに聞いてみた。AIもため息――。「アメリカ合衆国は、戦争や紛争にかかわることで、継続的に存在する国である」と。裏返せば、戦争や紛争がなくなれば、アメリカは存続できない。アメリカは、地球上、もっとも「反平和的」な国だ。平和憲法を抱える日本は、米国追随するほど滑稽なことはない。

● 民主主義の敗北
華為の新型スマホ。7nm半導体は、完全国産だった。検証で証明された。アメリカはいよいよ、「自前の研究開発も、違法だ。開発を禁止する」と言い出す。他人の家に、食料食材の供給を禁止。他人が自家農園で農産物を作ったら、それも違法だ。今度農産物栽培禁止だと。もう、米国はすでに、無恥の境地だ。
独裁専制が民主主義に勝った。この事実を認めたくない米国が、市場経済を殺し、専制的制裁をもって、中国の追いつきと追い抜きを阻止しようとしている。制裁は、ロシアにも、北朝鮮にも効かない。中国に効くと思えるか?民主主義の敗北。その主因は、民主主義の全体主義化にある。民主主義が全体主義次元で独裁専制と戦えない。
一方、中国の姿勢が面白い。米国を制する者は世界を制す。だから、日本は放置。資源は対米闘争に投入する。今のツケは後で清算する。東南アジアはフィリピン以外みんな分かっている。アジアの米国代理国は、日韓台比。最も注目すべきは、シンガポール。しかし、日本語メディアはほとんど報じない。。
独裁の部類に入るシンガポールは、米国流の民主主義を冷ややかに見ている。褒めもしなければ批判もしない。中国問題については日米西側と一線を画して中台統合の原理主義者である。日本は台湾のために戦う派とされているが、戦えるのか?ホタテだけで悲鳴を上げているのに。アホは潰れる。
華為について補足。後3年で華為が5nm達成という私の予測は、完全に外れそうだ。もしや9月25日のリリースでは、5nmの可能性もある。スマホという次元で考えてはいけない。華為は世界づくりの企業だ。
● 露北の関係
金正恩の訪露。ロシアと北朝鮮の軍事協力がどんどん進む。ロシアがここまで来たことで、北朝鮮は事実上、制裁から解放された。ロシアは入欧の幻想が破れ、プーチンは欧州との友好関係を維持するために北朝鮮を制裁することはないだろう。北朝鮮は中露の助けで復活する。中露北を一緒にくっ付けてしまったのはバイデンだった。
● 中国の腐敗摘発
ロイターなど欧米の一部メディアは9月15日、動静が2週間以上途絶えている中国の李尚福国防相が当局の取り調べを受けていると報じた。海外華人系メディアでは、李尚福の拘束は権力闘争とは何の関係もなく、主に軍の武器装備調達にかかわる不正腐敗ではないかとの指摘がある。
今年4月11日、習近平は南シナ海戦域を視察し、「新装備と新戦力を推進し、戦闘能力の強化を加速させる」と言及し、軍の武器装備に対する不満を示唆した。7月26日、中国軍事委員会装備開発部傘下の全軍武器装備調達情報網は、「軍の武器装備調達入札評価における不正と懲戒にかかわる証拠収集についての公告」を出し、数年遡って粛清とガバナンスに取り組む姿勢を明らかにした。
軍産複合体の巨大利益集団で固まる米国西側は、不正腐敗の摘発どころか、世界各地で戦争を引き起こし、人命犠牲と引き換えに利益の最大化に余念がない。民主主義の大義名分を掲げる支配層の総犯罪と比べて、独裁専制とされる中国の腐敗摘発はよほど清らかである。
● 日本人の損得勘定
350億円。――中国とロシアが日本に要求してきた汚染水の蒸発処理のコスト。日本政府はそれを拒否。その代りに、毎年1000億円規模の水産物輸出損害を蒙り、さらにそれこそ世界規模の長期的風評被害を受け入れる。すでに、1007憶円の水産業支援金を政府が払っている。それは紛れもなく日本国民の血税なのだ。
この損得勘定は、小学生でも計算できる。なぜ、日本政府と多くの日本人にできないのか?ここまで損して、中国批判に熱中する。これで得するのは、アメリカしかいない。日中の争い。ちょっと待ってよ、汚染水はいずれアラスカにも西海岸にも到達するが、米国はどうなの?バイデンは笑う。何年後のことはどうだっていい。おれはもうどうぜ大統領をやめているだろう。




