何があったの?トランプメディア創設も、1週間で自分アカウントを停止

 ついに、トランプが自分のメディア(SNS)GETTRを、7月4日にオープンした。私も早速アカウントを開設してフォローしてみたが、わずか1週間後の7月11日に、なんとトランプ本人のアカウントが停止された(自主的停止だろう)。

 トランプのアカウントBeforeとAfter (上:7月6日 下:7月11日)

 とにかく、フォロワーが集まらない。開設して1週間が経っても、わずか10万人。確かに昔Twitterでは、8000万人近くのフォロワーがいた。このままだと、数か月かけて500万人か1000万人が集まるかも危うい。だったら、自分名義のアカウントをいったん停止したほうが賢明だ。

 正直にいうと、トランプの問題(自分メディア戦略に問題あるが、別途述べる)よりも、支持者(層)の問題だ。トランプには絶大な人気が集まり、民意も得られたようにみえたが、その当時では事実だった。熱狂な民衆が確かにいたのだ。問題はその後の展開である。

 銃を取るという民兵組織は蜂起したか?テキサス州は独立運動に動いたか?ワシントンDCのトランプ支持デモが継続したか?さらにいえば、トランプのメディアGETTRのフォロワーは8000万人に達したか?

 ミャンマーの軍事クーデターをみるがいい。アウンサンスーチーの支持者による抗議デモは、3か月以上も続いた。国軍の弾圧で市民の犠牲者数は、4月11日時点ですでに700人を超えた(AFPニュース)。さて、米国は?だんまり。

 獄中のスーチーよりも、フロリダの別荘にいるトランプのほうが悲しんでいるのではないだろうか。銃を取り、血を流すことをしなくとも、せいぜいSNS上のフォロワーになればいい。それだけでもできないのか。薄情者たちよ。

 結局口先だけ。タレントのファンクラブに成り下がるのがオチ。ファンクラブすらまとまらない。トランプの問題よりも、いわゆる「民意」の問題だ。やる気などさらさらない愚民の人気に乗せられるほうが気の毒だ。

 トランプ1人にやれやれと。大統領の4年間で私財10億ドルもドブに捨て、大勢を敵に回し、商売を失い、訴訟を起され、寿命をすり減らし、70代の老人にこれ以上やれというなら、まず自分たちから立ち上がるのが筋だろう。

 血が繋がる家族のことを考えれば、ゆっくりと悠々自適な余生と一家団欒の時間を楽しんだほうがよほど価値がある。トランプはもう、十分すぎるくらいにやった。献身的だった。米国のために、米国民のために尽くした。それ以上彼に求める権利は誰にもない。

 「民意」「人気」など空虚なものだ。愚民どもには、民あっても意なし、人あっても気なしだ。ミャンマーのような途上国のほうが、国民が貧しくても洗練されていなくても、よほど情があって熱血的だった。

 と、愚民を批判している私自身は米国民ではないし、仮に米国人であっても、おそらく銃を取ることはなかっただろう。ただ、毎日SNSくらいはフォローするし、投稿もする。それくらいしかできない。それでも愚民といわれれば、甘受する。私は、高い志を持たない凡人だ。政治を薦められたことは何回もあったが、ノーサンキュー、愚民のために愚をなして働きたいとは思わない。

 最後の補足になるが、トランプのメディアGETTRをみて感じたのは、日本の「エセ保守派論壇」に似ていることだ。全体的に荒いし、一部上品さに欠けるコンテンツもある。それでは、ある意味で単なる罵り、同調的な叫び、傷の舐めあい、ガス抜きの場と化せば、フェイスブックやTwitter等従来のSNSとは戦えない。

 トランプが作らなければならないのは、ドロドロした右派保守メディアではなく、中性的なメディアである。

 抜本的な戦略の転換がなければ(もう遅いかもしれない)、このメディアは、トランプのブログ同様、短命に終わる可能性が高い(参照:『トランプのメディア、短命の終焉【立花聡チャンネル】』)。

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