夢の香り、人生の哲理を示唆する音楽

 好きな曲を紹介しよう――。「夢の香り」(Scent of a Woman)主題曲「ポル・ウナ・カベサ」(オリジナル・タンゴ版)<冒頭の広告が流れてから曲になる>

 人生に悲観した、孤独な盲目の退役軍人と、その道案内役の青年が共に旅をするうちに心を通わせていく姿を描く人間ドラマ(92年度アカデミー賞最優秀主演男優賞等)。アル・パチーノのまったく瞳を動かさない壮絶な演技と、タンゴ曲「ポル・ウナ・カベサ」をバックにした、ガブリエル・アンウォーとのタンゴ・ダンスシーンが感動的。

64611_2夢の香り、「ポル・ウナ・カベサ」をバックにしたタンゴ・ダンスシーン

 華やかさ、悲しさ、力強さを持ち合わせたタンゴは、人生の哲理を示唆する音楽である。私が最初にこの曲を聴いたのは、98年末、当時の出向先であるロイター通信社(香港)のクリスマスパーティー。順風満帆の駐在員時代、我が人生の春を謳歌するその当時、この曲からは華やかさしか感じることができなかった。

 その後、会社を辞め、一時人生のどん底に陥ったとき、再びこの曲を聞いてみると、まったく別の感情を抱いた。最近、この曲のオーケストラ版(ヴァイオリン=ワディム・レーピン)<冒頭の広告が流れてから曲になる>を見つけて、何度も聞いていると、さらに深みが増したように感じてならない。

 どうぞ、休日の昼下がりのお供にでも・・・。

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