念のため、私の「反民主主義」の理由を、説明しておこう。
1. 現在世界人口の7割強が権威主義国家であり、民主主義国家の人口は3割弱である。権威主義が世界の政治体制の大多数、主流である。
2. 民主主義も権威主義(独裁専制)も、それぞれの長所・短所がある。二制度は共存し、競争し、互いに牽制し合うことが望ましい、と私が主張している。
3. 権威主義は、民主主義の存在を否定しておらず、二制度の共存を認めているのに対して、民主主義は、権威主義の存在を否定し、抹殺しようとしている。それは民主主義の主張する多様性を自ら否定し、民主主義の自信の無さを示すものである。
上記を踏まえて、現在の民主主義の独善的・独裁的なあり方を、私は否定し、そうした意味での「反民主主義」である。