旅立ち(4)~死に方は自分で決めるその二、私の最期の迎え方

<前回>

 BBC交響楽団の元指揮者、エドワード・ダウンズ卿とジョーン夫人が、2009年夏、自殺幇助を合法的に行うスイスの病院で尊厳死を選んだ。

 エドワード卿は40年間にわたりBBC交響楽団の指揮をつとめ、晩年はほとんど目が見えず、一部聴覚も失っていたという。享年85。また、エドワード卿と54年間連れ添ったジョーン夫人は元バレリーナで、末期がんを患っていた。享年74。

 二人の死について遺族は、「ふたりは人生を満喫した。隣同士のベッドで手をつなぎながら最期を迎えた」と語っている。

 幸せな人生の終止符の打ち方まで自分で決められたら、これこそ最高の幸せではないか。私自身も必要な場合は、スイスなど法的に許される国で尊厳死を選びたい。

 葬式は内輪だけの密葬。香典や献花、拝礼は一切辞退。葬式では好きなクラシック音楽で見送ってほしい。生前に自分で選曲しておく。遺骨は一部分骨して、美しい日本の海に散骨して、旅を続けたい。

 財産について、私自身が相続放棄を選んだ。そして、自分たちの財産も、一代限りのものにすることを昔から決意していた。妻と二人、最後に死んだ人から、残ったすべての財産を自然保護団体に寄付し、地球の環境保全に役に立ってもらう。

 もちろん、遺言状の早期作成と公証も取りかかる。
 
 束縛があるからこそ
 私は飛べるのだ
 悲しみがあるからこそ
 高く舞い上がれるのだ
 逆境があるからこそ
 私は走れるのだ
 涙があるからこそ
 私は前に進めるのだ

 <byマハトマ・ガンジー (遺言詩)>

<終わり>

タグ: