中国市場は何色?

 「昨今、中国リスクが大きいなか、それでも中国進出あるいは商売を継続していくために、どうすればいいのか、コツのようなものはないか」

 最近、某顧客企業の経営者から聞かれた。

 「中国企業になることだ」。私は考えもせずに答える。あまりにも当たり前のことではないか。もちろん中国の中国企業にもリスクが付きまとうが、少なくとも日本企業が独自に抱えるリスクが解消するか、薄れるだろう。

 資本は日本でも何でもいい。要は経営の思考回路は中国モードに切り替えることだ。何も中国人経営者でないといけないということはない。日本人でも何人でもいい。中国モードの思考回路をもつこと、この思考回路を容認する日本本社(株主)、それと日本企業がもつ技術、資金、ノウハウを加味すれば、中国市場でバンバン成功事例が続出するだろう。

 そういう意味でいえば、中国市場はバラ色までいかなくとも結構明るいのではないか。

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