管理会計で議論白熱化、中国人中間管理職たちの経営者研修

 今日は終日、上海日系A社中国人中間管理職の研修。内容は管理会計。ケーススターディ―で大いに盛り上がった。二つのグループがそれぞれ経営計画を立て、競い合った。

 固定費の増大がいかに利益を圧迫し、経営リスクを増幅させるか、実際の計算でよく分かってもらえたようだ。限界利益、損益分岐点といった概念や計算式を最初から説明せずに、受講生たちに手探りでこれらの数字を導き出してもらった。

 そうとう理解が深まったところで、「部署ごとに管理会計を導入すれば、もっと生産性がぐんぐん上がるのではないか」と提案する受講生が現れ、さらに、「じゃ、間接部門はどうすれば指標化できるのか」とどんどん問題意識が提起され、議論が深まった。

 経営幹部やその候補として、何よりも経営者目線を持たなければならない。取引コストや機会損失など、目に見えない様々なコストを意識し、恒久的課題として生産性の向上に取り組んでいく。このための勉強は勉強にとどまらず、実際の職場で生かしてもらいたい。

 明日は、上海からハノイへ飛ぶ。在ベトナム日系企業向けの現地中堅研修のテストクラスが予定されている。ベトナム版の研修は本番実現できるのか、わくわくして挑戦に挑みたい。

タグ: