産経新聞は本日付(2016年4月25日)の紙面で、記事「中国進出日系企業 従業員の事件に衝撃 社内の情報収集 限界露呈」を掲載し、私に対する取材も報道した。
セイコーウオッチ上海法人社内で起きた殺人事件、すべての在中日系企業にとって決して他人事ではない。個別事件を超えて、このような惨事が二度と起きないように、一般論として広範な普遍性を有するリスク管理体制をいかに作るかという課題を、日系企業が一日も早く共有し、これに取り組みたい。
経営者としては、法令や労働契約上明文規定された義務だけでなく、労務管理上従業員に対する安全配慮義務といった信義則上の義務をも負っている。企業の経営者・幹部はその責任の重大さを一刻も忘れることなく、このような凶悪事件の未然防止に社内情報の収集、従業員のメンタル管理などで総力を挙げたい。