マルクスと大衆扇動芽生える日本の将来、自共対決の構図

 三宅洋平氏。今回の参院選で、この御仁は落選したとはいえ、24万票も集まった事実を看過できず、恐怖に禁じえない。彼はもう少し、体系的にマルクス主義、共産主義思想とヒトラーの大衆煽動術を勉強すれば、確実に成長株として伸びるだろう。

 日本社会は従来のラグビー型から、ひょうたん化している。下層群の増大と平均知的レベルの下降は、プロレタリアート市場のポテンシャルを確実に積み上げている。

 10年後の日本は、自民・共産の対決だと私が言うと、何言ってんだと度々嘲笑される。民進はいずれ左右分化する。右は自民党にダイレクトに行けないので、維新あたりと合流する可能性がある。左は共産系に吸収される。その先は自共対決もあり得る。

 民進が与党になっても自民は野党でいられるが、共産は違う。共産が与党になったら自民も民進も野党でいられなくなる、そういう可能性が出てくる。共産党というのは、万年野党か一党独裁のどっちかだ。

 戦後の日本はなぜ共産党の存続を容認したのか。ファシズムもマルクス主義も同属だという認識を持たないと、この先はかなり危険だ。階級闘争の煽動は、その伝家の宝刀だからだ。

 共産党はなんとなかく、日本でテスト・マーケティングを始めたような匂いがぷんぷんしている。国会開会式に出席して陛下に起立、頭を下げる志位氏らを見て鳥肌が立つ。ここのところ引き続き日本共産党は不気味な躍進を遂げている。誠に不気味。ステージ2あたりではないかと。

 「庶民の感覚」愛好家層はまさに、共産党の見込みターゲット層でもある。

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コメント: マルクスと大衆扇動芽生える日本の将来、自共対決の構図

  1. 日本史の文脈でみると、共産党がファシズム政権と変わったことはなく、資本主義の凋落によって軍部がファシズム政権を打ち立て、共産党はもとより、労働運動、民主主義運動を弾圧したと理解しています。

    ヨーロッパの多くの国においても、そのようです。

    立花先生が、特に共産党をもってファシズム化に結び付ける論拠はどこにあるのでしょうか。

    是非、ご意見をご開示頂ければ有難く存じます。

    1.  とても良い質問、ありがとうございます。しっかり論考して書くと数百ページ以上の書物になります。残念ながら、いますぐに書く余裕も予定もありません。一つだけ共通項として、格差社会の進行、平等を追求する正義説の浸透(成就要素のようなもの)が挙げられます。これもいろんな学説があって、すでに書が出回っているかもしれません。

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