ハイフォンからハノイ空港へ、高速道路上で立ち往生

 2月10日(金)、ハイフォン出張終了。ハノイからの帰国便に搭乗するため、朝ホテルの車でノイバイ国際空港へ向かう。

 問題発生。車が高速道路走行中に後輪のタイヤがパンク。路肩に車を寄せて早速、運転手がタイヤの交換に取り掛かるかと思いきや、携帯で電話をし出す。どうやらタイヤ交換のやり方が分からず、誰かに助けを求めているようだ。

 やっと、損壊したタイヤを外したところ、今度スペアタイヤの取り出し方で悪戦苦闘が始まる。どうもうまくいかない。しかたなく、運転手はダッシュボードから分厚い自動車取り扱い説明書を引っ張り出して学習が始まった。

 大丈夫だろうか。飛行機の出発時間が刻々と迫ってきている。市街地だったら、タクシーを拾えば良いのだが、農村地帯の高速道路上ではどうしたら良いのか、さすが心細くなってきた。
 
 運転手は英語がほとんどできず、ただひたすら「Please wait」といいながら、再び電話をかけ始める。いよいよ語気が激しさを増しているところ、本人の焦りもじわじわと伝わってくる。

 あと15~20分でダメだったら、ヒッチハイクしようと私は決意した。高速から市街地まで乗せてもらえれば、あとはタクシーを拾って飛ばすだけ。

 転機が訪れたのはその直後。取り扱い説明書の学習成果が現れたのか、とんとん拍子で交換作業が進み、無事終了した。所要時間は小1時間。

 再び走り出すと、運転手は飛ばし始める。ちょっと、安全運転でお願いしますよ。と、なんとか無事ノイバイ国際空港に到着。

 いつも長距離移動は30分ほど時間を多めに見積もっているので、助かった。教訓、次回からはホテルの車といえども安心せずに、運転手の技能を事前に確認しておくべし。